園芸名:テキラナ
テキラーナ
メキシコでマゲイ(Maguey)あるいはアガベ(Agave)と呼んでいる植物が竜舌蘭の仲間です。
約140種ある竜舌蘭のうち、酒の原料として使われるものは、大別してアガベ・アメリカナ(Agave
americana)、
アガベ・アトロビレンス(Agave atrovirens)、そして本種アガベ・テキラナ・ウエバーvar.アズルの3種だそうです。
アガベ・アメリカナとアガベ・アトロビレンスの2種からはその樹液を糖化、発酵
させた甘い醸造酒プルケ(Puluque)
にするのがほとんどです。これをさらに蒸留した蒸留酒は
本種以外を原料とするものをメスカル(Mezcal,Mescal)と
言うそうでして、
つまり本種を原料とした蒸留酒のみテキーラと称せる訳ですが、ただし、さらに難しいことに、
ハリスコ州テキーラ村を中心とした特定地域で栽培した本種を原料として、
この特定地域で蒸留したものに限り、
テキーラと称することが出来るということだそうです。
ついでに言えば本種を原料に使っても、特定地域以外の
場所で製品化したものは
ピノス(Pinos)という名称での販売を余儀なくされているとのことです。
学名の中の ウエバー は20世紀初めに本種を分類したドイツの植物学者Weberに因んだそうです。
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