アガベ・アメリカナ
Agave americana  (リュウゼツラン科)

和名:アオノリュウゼツラン (青の竜舌蘭)

  原産地:北米南部〜(メキシコ等)南米北部   

竜舌蘭としては本種が普通種です。しかし、日本への導入が斑入り種の方が先で
その斑入り種をリュウゼツランと名付けてしまったため、後で導入した本種は
仕方なく、青の(アオノ)竜舌蘭と呼ぶことにしたそうです。
原産地では10〜20年で開花するそうですが、日本では芽生えから条件により30〜60年
かかって2メートル以上に育ってやっと開花します。花は中央部から花柄を6〜8メートル
伸ばし花柄枝を分岐させて各分岐枝に黄色の集花を上向きに咲かせます。花を咲かせた株は
花が終わると枯死しますが、株のまわりに強い根を張り巡らせ開花前に子株をたくさん残します。
斑入り種の、リュウゼツラン(Agave americana var. marginata)も掲載します。
いずれも耐寒性はかなり強く関東以西なら地植えができます。
葉の刺は強靭で触れると怪我をしますので注意が必要です。

メキシコでは竜舌蘭のことをマゲイ(Maguey)あるいはアガベ(Agave)と呼んでいるそうです。
竜舌蘭のうち、酒の原料として使われるものは、大別して本種アガベ・アメリカナ(Agave americana)、
アガベ・アトロビレンス(Agave atrovirens)、そしてアガベ・テキラナ・ウエバーvar.アズル(以下テキラナ)
(Agave tequilana Weber var. azul) の3種だそうです。本種とアガベ・アトロビレンスの2種からは
その樹液を糖化、発酵 させた甘い醸造酒プルケ(Puluque)にするのがほとんどです。これをさらに蒸留
した蒸留酒は テキラナ以外を原料とするものをメスカル(Mezcal,Mescal)と言うそうです。
有名なメキシコの酒、テキーラに関してはテキラナのページをご覧ください。





   竜舌蘭 Agave americana var. marginata


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